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2008年07月10日

高城剛(沢尻エリカの彼氏)のブログより

日本では、iPod課金やダビング10が話題だ。
すなわち、著作権問題をまだ議論しているのだと思う。
僕自身、十年以上各省庁と仕事をしてきたので、なにも解決してないことは、よくわかる。

わかる人も多いと思うが、日本の音楽産業で問題なのに問題となっていないのは、レンタルと再販制度である。いわゆる文化的先進国にはない、日本の特殊構造なのだ。実はこの話を堂々とする人は、ほとんどいない。本来は、アーティスト自身の発言が待たれるところだろう。

ロックだって、パンクだって、ダンス・ミュージックだって、社会的態度が第一義であり、その成り立ちも非商業的である。そして、あらゆるものが安くなっている時代、実際、音楽製作費は、10年前と比べて、4分の1以下だ。なのに、CDの価格が10年以上変わらないというのは、おかしい。そして、その価格をなんとも思わないアーティストは、もっとおかしい。うっかりすると、CDは石油製品なので、値上げなどとも言いかねない。いま、ぶち壊す壁や魂の解放が向かう先は、そこだろう。

いまや、あらゆるアーティストが、自分の楽曲や表現の値段、商取引を、自分で決定する時代になってきた。いままで、ミュージシャンの表現方法は、音楽そのものや、ジャケット、PVと、決められた枠のなかで、いかに遊べるか、楽しめるか、だった。しかし、今日は違う。時代は、その枠そのものが問題になってきて、皆で突破口を探している。気骨溢れるミュージシャンは、流通や値段、そして社会問題にまで表現が及び、そこに、その人の本質に近いものを見ることができる。

この7月11日、僕ははじめてのCDをリリースする。NYハウスの名門レーベルKing Street Soundsの15周年記念リミックスを、DJ TAKASHIRO名義で出す。CDとDVDの二枚組で1000円と、自分で決めた。(初回立体ジャケット版も同価格)。事実、この価格でリリースするのに、様々な軋轢があった。
しかし、このネット時代にCDのバリューを考えれば、価格が多様化することは当然だろうし、僕自身はじめてのCDで、リミックスでもあるので、まあ、こんなもんだろう。試算してみて驚いたが、必要以上な広告や無理なイメージ作りをしなければ、採算は合う。なにより、この時代にリリースする限り、自分で価格を決めたかった。アマゾンでみたら880円!なぜか、自分でもわかってるはずなに、改めて見ると感慨深い。きっと、今後も様々な圧力があるだろう。しかし、音楽の価格ってなんだろう?CDの価格と違うことは確かだし、それを多くの人が真剣に考えれば、きっと時代は変わる。

これからは、もっともっと幅広く、心ある多くの人たちと、いっぱい色々なものを作っていきたい。映像や音楽、書籍などだけでなく、エネルギーとか、森とか、そんなものも作っていきたい。大口を叩けば、時代を作っていくことに、もっと関わっていきたい。

決して、枠にとらわれない。
そう思い続けて、仕事をはじめて二十年経つ。
やっとだが、そろそろスタート出来そうな気がする。
振り返るつもりもないが、過去二十年は、きっと予告編のようなものだったのかもしれない。
今後の自分が楽しみな自分を、少しだけ誇りに思う今日である。

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TSUYOSHI TAKASHIRO_BLOGより


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TrackBack hounoki : 2008年07月10日 23:07

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